私は幼少期に沖縄に住んでいました。小学校卒業後は故郷である中国の西安に一旦帰国し、大学進学時に再度日本に留学生として訪れました。大学入学後は後輩留学生の大学進学準備を支援するようになり、大学2年生の時に当時の受験仲間と共に行知学園を設立し、本格的に予備校事業を開始しました。

会社設立から既に7年が経過しましたが、事業は順調に発展し、マーケットではシェア1位を維持しています。そして、本校の卒業生や中国人留学生仲間もどんどん大学を卒業し、就職する年齢になっていきました。しかし中国人留学生の約9割は日本での就職を望むものの、実際に就職できるのはその半分にも満たしません。日本特有の就職活動に慣れなかったり、語学力の問題などもありました。せっかく就職しても力を発揮できずに短期間で辞めてしまう卒業生もいました。

一方でここ数年、多くの日本企業の外国人採用意欲は大きな高まりを見せています。少子高齢化、日本企業のグローバル化、インバウンド需要の急拡大などがその背景にあります。

私は一貫して中国人留学生を支援してきたため、彼らが日本の企業で大いに活躍し、日中両国の絆を支える人材になって欲しいと常々願っています。今後はこれまで培ってきた中国人留学生ネットワークを生かして、外国人を積極的に採用する企業と、意欲ある中国人留学生を結びつけていきたく、本事業を開始いたしました。