インタビュー

株式会社オンデーズ

株式会社OWNDAYS(英語表記:OWNDAYS CO.,LTD.)は、日本全国、中国、シンガポールに約120店舗展開し、メガネ・サングラスの製造販売を行なうメガネチェーンです。メガネを視力矯正器具だけでなく、ファッションスタイル、ライフスタイルを彩るアイウェアとして提案しています。

オンデーズは、「Own days(それぞれの日々)」と「切り替える」という意味の「ON/OFF」の「ON」の発音を組み合わせ、私たちのメガネで日々新たな気持ちで過ごしてもらえるように、という想いを込めて「OWNDAYS(オンデーズ)」と名付けました。

町田 吉瞳 Yoshimi Machida

町田 まちだ・よしみ 広報 兼 事業開発担当東京都出身。メディア関連の職業を経て、広報担当として2012年に中途採用。2014年事業開発と広報の兼務となる。

俣野 絵美 Emi Matano

俣野 またの・えみ 総務人事部京都府出身。京都経済短期大学卒業。2005年ショップスタッフとして入社。入社5年目に社内FA制度を活用し、本部総務人事部に配属。現在は新卒採用を担当。

オンデーズという会社・仕事について

今日は、お時間を頂き、ありがとうございます。まずは、オンデーズという会社がどのような会社なのか教えてください。

オンデーズは日本を初め、近年はアジアにも進出しているメガネ・サングラスの製造販売、およびフランチャイズ運営をしている会社です。規模としては、2014年2月現在、従業員が約300名、売上高が50億円(海外店舗含む)、店舗が国内で108店舗、海外(シンガポール、中国)で9店舗です。

オンデーズの特徴としては、Ray Banに代表されるナショナルブランドから自社独自のハウスブランドまで、どの年齢層のお客様にも商品をご提供できるブランド幅の広さ、そしてレンズ代とフレーム代などに分ける複雑な料金システムではなく、一切の追加料金をいただかないシンプルな料金システムが挙げられます。加えて、店舗デザインも「お客様が過ごしやすい環境」を創るために、木目調でゆったりできる柔らかな雰囲気を醸し出しております。

特徴がはっきりしていて分かりやすいですね。続きまして、どのような職種や仕事内容を募集しているのかを教えてください。

現在、オンデーズは急成長をしており、より多くのお客様にオンデーズの商品を届けるために販売職の職種、そしてより強い組織にしていくために本社勤務の職種の2つの職種を募集しています。

販売職に関しては、基本的には店舗にてメガネの接客販売調整加工をするのですが、種類が3つあり、それぞれ①転居を伴う転勤がある“グローバル社員”、②自宅から通勤可能範囲での配置転換がある“エリア社員”、③入社後半年〜1年は国内で、その後に海外事業部や海外店舗へ異動する“海外勤務社員”と勤務地やキャリアが異なってきます。なお、エリア社員は店長まで、グローバル社員と海外勤務社員は複数の店長をまとめるスーパーバイザーや、複数店舗をエリア毎に統括するエリアマネージャー、新しい店舗が出来た後に軌道に乗るまでを手伝うオープンチーム、部長職など、長距離の移動は伴うが役職のあるポジションで働くチャンスがあります。

本社勤務の募集職種に関しては、合計6つの種類があり、Webデザイナー、経理事務、店舗デザイナー、映像制作、総務人事、商品企画がこれに当たります。実は、店舗デザインから商品のプロモーションビデオや自社オフィスのデザインまで社外に外注せずに自社で内製しているのですごくやりがいがあると思います。

オンデーズならではの社風や文化について

続いては、会社の中について色々とお聞きしたいと思います。オンデーズでは、どのような人が活躍していますか?活躍している社員さんには、なにか共通する特徴はありますか?

オンデーズでは、自分から行動できる人が活躍しています。非常に風通しが良く、良すぎて困ってしまうくらいです。やるからには成功、というスタンスなのですが、なんでも挑戦させてくれる会社です。また、明るくて楽しい社内の中ででも、しっかりとがんばった人が報われる社風です。もちろん、努力だけではなく結果も求められるが、過程も評価してあげないといけないと考えています。

従業員に対しての評価の価値観がにじみ出ていますね。では、新しく入社したいという方々には、どのような要素を求めていますか?

やはり、自分から行動できる、提案できる人が良いです。採用に携わって4年目になりますが、特に最近の日本人学生は少しおとなしく、素直な反面、指示を待つ傾向はあると思います。説明会でも「質問ありますか?」と聞いても誰も手を挙げませんが、こちらから指名すると実は疑問に思うことがあったりすることが多々あります。また、弊社独特のシステムや代表が個性的であったりするので、しっかりと会社が目指している理念や研修システムを素直に受け入れる学習意欲と吸収力の高い人が望ましいです。そして、何より接客業でもあるので、明るく笑顔で、あいさつがしっかりできないと厳しいです。

やる気や意欲がいかに大切が伝わってきます。HPでもおもしろい取り組みを拝見しましたが、何か社員に対しての特別な取り組みや制度はありますか?

オンデーズの社員に対してのスタンスは、まずは社員の希望や要望を聞く、そしてその人のスキルに合った仕事を任せる、というのがあります。そのような背景から生まれた制度はいくつもあり、今回はその中でも特徴的なものをご紹介します。1つ目は、弊社独自のFA制度です。ある程度店舗の業務を経験してスキルや知識を身につけた後、社員が自らの能力や希望する職種・職務を社長に直接提案出来、それに相当する部署や担当が必要とする人材を選抜できる人事制度です。応募者は、自身のチャレンジ精神を高め、持てる能力を最大限に発揮出来る可能性を秘めた制度です。社長への直談判を原則とし、社長の許可を得られた後、人事発令となります。その他にも、店長とスーパーバイザーは立候補制を原則とし、年功序列ではなく透明な人事を実現しています。エリアマネージャーレベルになると立候補者がマニフェストを執筆し、全社員が投票するという選挙にまで発展します。

2つ目は、Good Jobカードというおもしろい取り組みです。カードにはいくつかの種類がポイント別にあって、店長をとりまとめるスーパーバイザー、エリアマネージャー、役員、社長が店舗巡回をするときに、店員自らが自分の仕事についてアピールをして、ポイントを獲得します。そして、そのポイントと商品を交換できるシステムです。もともとは、社員を評価するときに売上や結果だけでなく、その個人やプロセスも評価しようということから始まりました。商品の中には世界一周やポルシェの商品もあります。

オンデーズの海外の事業戦略や人材戦略について

それでは、海外という切り口でもオンデーズという会社を知りたいと思います。まずは、現在の海外展開の状況を教えてください。

海外への進出状況は、中国に5店舗、シンガポールに4店舗という状況です。これらに加えて、今後はマレーシア、台湾、タイにも進出していく予定です。また、中国に関しては現地のパートナー企業とパートナーシップ契約を結び、目標をしっかりと共有し実行部分に関しては一任しており、シンガポールは現地で会社を立ち上げ、弊社にて経営をしているという状況です。今後も積極的に海外展開をしていく予定です。

すごい積極的に取り組まれているんですね。では、海外国籍の方の採用実績としてはどうでしょうか?

日本の社員に限って言えば、3年前に中途入社で韓国人が1名、2年前に第二新卒で中国人が1名、今年新卒入社で台湾出身の子が2名という状況です。我々としては国籍や人数枠などは特に重視しておらず、優秀であることはもちろんのこと、「職探し」ではなく、「オンデーズで働きたい人」を求めて採用をしています。

これからどんどん伸びて行く予感がしますね。海外国籍の方々が会社に与えた影響などはあったのでしょうか?

社内への影響としては、やはり語学面で大きな価値を発揮しています。例えば、店舗の例で言いますと、最近海外からの観光客のお客様が増えているのですが、彼彼女らは目の度数や料金システムについてわからないことが多いです。そんなときに、流暢な言語でしっかりと説明してくれたりします。また、社内の例で言いますと、翻訳作業なども積極的にやってくれます。新卒の2人も、研修中にも関わらず翻訳作業を手伝ってくれたりしています。彼彼女ら自身が語学力を活かす仕事がしたいという意欲を持っていることも大きいとは思いますが、我々としてはすごく助かっています。

次はポジティブな部分だけでなく、ネガティブな部分もお聞きしたいのですが、これまでに海外国籍の人を採用してなにか困ったことはありましたか?

困ったこととしては、やはり文化の違いが大きいです。例えば、これはアルバイトの方なのですが、接客中にお客様に対して言葉が聞き取れないときに、「あ?」と言ってしまう子がいました。このような発言は日本では失礼にあたります。こちらの指導不足もあるのでしっかりと学習し対応しました。また、社員の方でも以前接客中であるにも関わらず定時で帰宅してしまう人がいました。例えば閉店5分前にご入店されたお客様がいるときには、そのお客様がお店を出られるまで対応させていただくのがサービス業です。お客様にご迷惑がかかることだけは絶対にあってはいけません。また、採用に関しても、語学試験の資格を持っていたり、ビジネスレベルの会話レベルと書いてあっても、まだまだ片言の言葉だったりすることもあります。履歴書や資格だけではわからないことが多いということも実感しています。

これは日本人の英語にも共通する部分ですね。では、最後にですが、今後の海外国籍の方々の採用の方向性を教えてください。

今後の方向性としては、やはり積極的に海外進出・展開をしていきたいと思っています。また、従業員の観点からも、外国人の比率をもっともっと増やしていきたいと代表も言っています。代表も、「人数の上限を決めずに優秀な人がいれば積極的に採用していきたい。人が増えた分だけ店舗を増やしていけばいい。」という考え方なので、本当にウェルカムです。そして、海外国籍の人たちには、ずっと同じ場所にいてほしくないと思います。それぞれの働き方があると思うのですが、会社としてはやっぱり海外事業部で活躍してほしいと期待しています。国内で働く場合にも管理職を目指してほしいです。年功序列ではないですし、活躍するための制度や間口はあるので、そういう仕組みを利用して、どんどんスキルを上げていってほしいと思います。

インタビュー者の方々からのメッセージ

本日はお忙しい中、インタビューにご協力いただきまして、ありがとうございました。

最後に読者の方々へのメッセージをお願いします。

俣野さん

実は、今の社長は3代目の社長なのですが、お世辞抜きで社風含めて本当に違う会社になったと感じています。会社自体も本当に成長期に入っていますし、良い意味で本当に成長できます。人と人のつながりもすごく濃い会社ですし、やっぱり働くということの楽しさを教えてくれる会社だと思っています。疑問に思ったことは全部解決してくれる上司もいますし、安心して働けると思います。

町田さん

とにかく変化し続ける会社なので、留まっていることはまずない。会社自身が成長し続けているのは、社員自身が成長していることだと思っています。また、社員が成長しているところをきちんと見てくれる会社なので、枠にとらわれずに、自分自身の可能性に対しての挑戦をしていってほしいです。やったことのないことも平気でできるようになったりもします。

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