インタビュー

三菱商事
氏名(ニックネーム) 李先輩
社名 三菱商事
職業 法務
入社 2014年入社

満点に近いEJUの成績で一橋大学法学部に入り、大学1年でGPA4.0の快挙を達成、UC留学、三菱商事へ就職、一橋大学留学生史上最も有名な秀才の李先輩、彼女の並はずれた歩みをシェアしましょう。

学生時代

私は高校卒業後、日本の予備校に入学し、留学生試験を経て、一橋大学法学部に入学しました。一橋大学の看板学部である商学部ではなく法学部を志望した理由は、大学での勉強を通して極める事ができるのは法学だと思ったからです。商学は理論より実践が大切ですから。その結果、私は4年間法学の勉強に力入れる事ができたので、当初の決心に後悔はありません。また、私は大学時代貴重な経験が2つあります。ひとつは、アメリカのカリフォルニア大学に1年間留学をしたことで、もうひとつは青木人志先生のゼミに入ったことです。青木人志先生は、私にとって優しいお父さんのような存在でした。ゼミのことも、ゼミに関係のないことも先生が相談に乗ってくれましたし、アメリカに留学していたときも大変お世話になりました。

「やりたいことを見つけよう!」アメリカの弁護士協会に挑戦

大学時代は自分のやりたいことを見つけることが大事です。そのため、いろんなことに挑戦した方が良いと思います。私は2年生の時に、住友商事が主催した大学対抗ビジネス交渉コンテストに参加しました。参加している学生は私以外、全員3・4年生でした。コンテストの準備が大変で、競争も激しかったですが、仲間と協力して、準優勝を勝ち取ることができました。

そして3年生で、UCに交換留学しました。私の留学は単なる語学勉強ではありませんでした。私はその留学の最中に、アメリカの弁護士事務所のインターンを経験しました。英語はそんなネイティブではなかったのですごく緊張しましたが、とても楽しかったです。アジア系アメリカ人弁護士協会のインターンということで、アファーマティブ・アクションを含めたアジア系アメリカ人の人権向上の提案に携わっていました。

商社のビジネスは平行線じゃない

私は一年生の時からOVALというビジネスコンテストを運営するサークルに入っていました。当時の私はOVALのデザイン局に所属していました。私はそこで目標意識の重要性を学び、そして同時に商社に行きたいと思うようになりました。

デザイン局に所属していると、美学センスが重要です。ただ、美学センスは人それぞれで、同じ案に対しても、かっこいいと思う人がいれば、それはダメだと思う人もいます。そして、最終的にはチーム内でのコンペになってしまいます。

そういう状況だと、本当にOVALという組織が目指している目標が大事になります。要するに、企画の方向性が大事で、それがなければ、ただの価値観のぶつけ合いになってしまいます。

OVALという組織が目指している目標を考えるとき、私は自分がOVALを選んだ理由を思い出します。そもそも、OVALに似ているサークルも多くある中で、なぜOVALを選んだかというと、OVALは、「ビジネス」という目的性の強いコンセプトを持っていたからです。客観的な目的性が強いからこそ、どんな意見がぶつかろうと、皆同じ方向に向けて頑張れるのです。逆に、その目的性が曖昧になってくると、全ての議論は結論のない平行線になる恐れがあります。

このような経験から、私は客観的な方向性と目標意識の重要性を学びました。そしてそれが総合商社に就職するという決意に繋がったのです。総合商社はいろんな国とやり取りをしているため、千差万別な価値観がぶつかりあっています。自国の文化が正しい、相手の文化が間違っているというようなことは一切ないのです。しかし、こういう相違点を分かり合うだけでは、ビジネスは平行線になって何も進みません。その相違点を分かり合った上で、目標意識をはっきりすることで、ビジネスに置ける利益最大化を成し遂げる事ができます。それが総合商社の醍醐味だと思います。

商社が求める、対人力

商社が一番求めている能力は対人力です。これは一橋大生の弱みだと思います。対人力というのは相手のニーズを読む能力です。商社というのは、形のある製品はありません。極端に言えば“口”だけで稼いでいて、ビジネスのない所でビジネスを創らなければならないのです。従って、相手の気持ちを読めないと、仕事が出来ません。

一橋卒の商社マンは多いかもしれませんが、皆経理、管理とかに行っています。営業は滅多にいません。逆に早稲田大学や慶応大学の人は営業に強いです。

対人力をあげるために、自分と合わなさそうな人と交流することが大事です。大学生は自分の好きなコミュニティに入りますが、社会に出てビジネスをする上では、自分どのような人と接すというのは選ぶ事はできません。つまり自分の苦手なタイプの人とも交流出来るように、大学時代から学んだ方が良いです。

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